クラウドファンディング業界の先頭を走るCAMPFIRE。その成長の秘訣とは

クラウドファンディング業界最大手として先頭を走るCAMPFIRE。様々な展開をされていますが、その先に見据えているものとは何か、お話を伺ってきました。

ー 月並みな質問ですが、CAMPFIREならではのサポート体制にはどんなものがありますか

CAMPFIRE 取締役 高村氏 (以下、高村):プロジェクトをつくる流れの中で、基本的にはお問い合わせはメールで頂くことが多いのですが、昨年の頭から電話相談や、直接オフィスに来ていただいて、期間やリターンの設定等のアドバイスもさせていただいています。場合によっては何度もお会いすることや、スカイプ等を使って対応することもありますし、更に支援した方の問い合わせ等もサポートしています。

その他に、現在CAMPFIRE×LOCALという形で、地方ごとに地域を熟知したエリアパートナーを設け、地域に根付くエリアパートナーからのサポートなども行っています。

ーどのような思いでこの仕組みをはじめたのでしょうか

高村 : CAMPFIREを使っていただいているユーザーは主要都市の方が多いのですが、一歩地方に踏み込んでみると『クラウドファンディング』という言葉は知っていても、実際どうやって使うのか浸透していないというのが私達の課題の一つにあがっていました。このサービスは、2016年4月に発生した熊本震災の復興支援プロジェクトをきっかけに、クラウドファンディングを地域に特化して使った活動から始まりました。

ー 国内では数少ない寄付型のクラウドファンディングをスタートさせていますが、どのような考えで始めたのでしょうか

高村 : 当サイトは2011年に原宿でスタートしたのですが、現在は国内でも数多くのクラウドファンディングサイトが出来ています。CAMPFIREはどちらかと言うとカルチャーに寄ったイメージが強いと思うのですが、そのようなジャンルのプロジェクトと、例えば先程言った熊本震災に関するプロジェクトを並べることの違和感が当サイトの課題として見えてきていました。そこで2016年8月に「社会にいいこと」に特化したクラウドファンディング・サービスGoodMorningを起ち上げました。その中でNPO団体等からCAMPFIREではなくGoodMorningで何かをやりたいと言っていただくことが増え、「寄付型のプロジェクトを実行したい」との要望もいただいたため、こちらもすぐに対応致しました。

ー GoodMorningを運営し、発展していった結果、スタートすることになったんですね

高村 : そうですね。関わってくださる方が増えてきたということと、会社としてもCSR(corporate social responsibility・企業の社会的責任)に力を入れていることもあって、できるだけ対応していこうとした結果、こういった形になりました。

ー あくまで個人的な見解で結構なんですが、印象に残っているプロジェクトをあげるとすればどのようなものでしょうか

高村 : 最近ですと、やはりTV等でも取り上げていただいているキングコングの西野さんのプロジェクト(キングコング西野の個展『えんとつ町のプペル展』を入場無料で開催したい! )や、堀江さんのロケットを飛ばすプロジェクト(みんなの力で宇宙にロケットを飛ばそう! )は金額面も含めてニュース性が高かったと思います。

クラウドファンディングとしては賛否があると思うのですが、個人的に支援を集めて見るケースとか、お見合い相手を募るなんてプロジェクトもありました。(今回PR部として立ち会ってくださった、たけべさんが、入社前にCAMPFIREで行ったプロジェクト 「好きになってもいいですか?」ーー178cmの独身♀(26)が、本気のお見合い!

CAMPFIRE PR部 たけべ(以下、たけべ): クラウドファンディングってお金を集める所なのはもちろんですが、人も集まる所だと思ったんです。だったらここでお見合い相手を募集してしまえば良いんじゃないかと、公開お見合い6人・非公開5人を募集しました。昼間の12時にプロジェクトがスタートし、日付変わって深夜1時には11組全て埋まり、その結果としてお付き合いをさせて頂く相手が決まり、そのきっかけもあってCAMPFIREに入社させていただきました。

高村 : クラウドファンディングの可能性をかなり広げた案件でした。

ー お金だけじゃなくて、人も集まるというクラウドファンディングの一つの形ですね

たけべ : (キングコングの)西野さんも「僕のことを批判する人も多いけど、僕を支えてくれる人もいる」とおっしゃっていて、実際6000人以上の方が支援してくださっていて数字として出ているので、納得するところでもありました。

高村 : かなりの数を日々見ているのですが、個人的に気になっていたのが、出産を頑張った妻に極上の寿司を食べさせたい!というプロジェクトがありまして、目標額は2万円と設定してあったんですね。そのくらい自分で稼ぎなさいという意見もあると思うのですが、僕としてはこんな使い方もあるんだなと。集まらなかったら集まらないという結果だけだと思うんですね。結果として4万5千円集まって成功したんです。チャレンジするとストーリーがあって、数字が結果として残る。やってみなければわからないんです。

更に言うと、セミナーなどでもお話させてもらうのですが、「一回失敗したらダメなのか」という質問がよく来ます。そういったことはクラウドファンディングサイトとしてはわかりませんが、CAMPFIREとしては是非どんどんチャレンジしていって欲しいと思っています。一回失敗した事をベースに、形を作り変えたりすることで次にチャレンジするハードルが下がると思うんです。実際何回もチャレンジされている方もいらっしゃって、トータルで1億円集めている方もいます。ストーリーをしっかり作っていて、ファンを作っていくことに成功している例だと思います。

ー 審査等はどのようにおこなっているのでしょうか

高村 : 2011年に起ち上がった当初は、そのプロジェクトが成立するかということを重視していましたが、そうするとクラウドファンディング自体を使ってくれる方が増えない、市場が伸びないのではという考えもありまして、2016年頭より手数料も下げ、違法的なものを除き、中身に関しては審査はそこまで厳しくしていません。それによってかなりの多くの方に使っていただいていて、プロジェクト数で言えば国内でも1・2位の数が常時扱われています。昨年頭で十数件だったプロジェクトが現在は月に400件近くにまで伸びるほど一気に増えたので、2016年はターニングポイントとなった年でもあります。その分80~90%あった成功率は下がっています。成功しそうなものしか出していなかったということもありますが、現在は先程お話した観点でドンドンやってみるということを推奨しています。それでも40%ほどの成功率はあります。

ー チャレンジャーの方の思いを大切にして、間口を広げるという考えですね

高村 : そうですね。小さな火も大切にしたいというCAMPFIREの社名にも由来しているのですが、小さな思いも大切にしていきましょうと。クラウドファンディングというものは有名人だから・企業だからという事ではなく、個人の方でもプロジェクトを作って、やりたい事を実現するためのツールとして使ってもらいたいという思いが強いです。

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